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BABEL UNIVERSITY Professional School of Translation
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誰がその事故を起こしたのか
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【まずは訳してみよう】
The police searched for a person or persons who caused the accident.
【ヒント】
目的語である人物を特定或いは修飾する関係詞節としてではなく、「Who caused the accident」を一個の独立した「S+V+O」の文章として読み込み、文章を再構成してみましょう。
【直訳】
警察は、事故を引き起こした人物の捜査を行った。
【訳例】
警察は、誰がその事故を起こしたのかを捜査した。
【Legal Tip】
「アクセス」は、処理が厄介だな!!
然り、然り。この語彙は、その含む意味が広く、また、片仮名表記の方が良い場合もあり、全く厄介な代物です。例えば、英米法辞典で「access」を引くと、1)袋地からの通行権(easement of access)、2)光などの享受(easement of light)、3)裁判所、法律家の利用(access to court / counsel)、4)情報へのアクセス(access to information)などが記されています。この中で、情報へのアクセスは、合衆国市民に対して、知る権利の一環として、Freedom of Information Act(情報自由法)に基づき、行政府の所有する文書などの開示を求める情報取得権(アクセス権)を指し、特に、合衆国憲法修正第1条の言論、報道、出版の自由の保障から導き出される権利という観点で、報道機関による政府情報へのアクセス権として議論される場合が多いようです。
日本法においては、情報の受け手に過ぎなかった視聴者が新聞社に対して訂正記事の掲載を求める反論権がこれに該当します。
この権利としてのアクセス(right to access)とは別に、アクセスが、侵害行為の構成要素となることもあります。例えば、米国著作権法第106条の権利に対する侵害の認定基準となるのが、1)複製の有無、2)「access」の有無、3)盗用の有無です。例えば、楽曲の場合、一般的に知られている曲であれば、そのことのみで、「access」があったと判断されます。事ほど左様に、「アクセス」は、時に権利の盾となり、時に人を指す槍ともなります。ご用心!ご用心!
●次回のテーマは『証言』
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