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BABEL UNIVERSITY Professional School of Translation
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"Bill of Rights"、って何だろう?
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【まずは訳してみよう】
No person shall be denied the right of access to the courts.
【ヒント】
先ずは、「Every person shall not be denied」と動詞部分の否定と捉え、次に、「No person」の訳を工夫しましょう。また、「access」には"利用する権利"という意味もありますから、表現を工夫してみましょう。
【直訳】
人は誰でも、裁判所へアクセスする権利を否定されない。
【訳例】
何人も、裁判所において、裁判を受ける権利を奪われない。
【Legal Tip】
"Bill of Rights"、って何だろう?
お勘定書きでは決してありません。これは、「権利章典」と訳し、アメリカ合衆国憲法の修正条項中、修正第10条までの総称です。今回の自習問題と共通する部分を抜き出してみましょう。「信教の自由」は、修正第1条に記され、連邦議会が国教を定めること(Congress shall make no law respecting an establishment of religion)、また、自由な宗教活動を禁ずる(or prohibiting the free exercise thereof)法律を制定することを禁じています。更に、修正第14条において、「州は、何人からも、法の適正な手続きを経ずして、その生命、自由、財産を奪ってはならない(nor shall any State deprive any person of life, liberty, or property, without due process of law)」、と規定しています。
ちなみに、「State」と記されていますが、州政府は無論のこと、連邦府も当然にこの規定に服することに
なります。また、アメリカ合衆国憲法の構成は、日本国憲法とは異なり、『立法、行政、司法』の順に規定され、次に、人権規定が修正条項として記されています。この辺にも、連邦として発足した米国の歴史的経緯が現れていて、法律も種々の角度から眺めてみれば、中々に興味の尽きないものですよ。
●次回のテーマは『Schwarzenegger氏は、合衆国大統領となる要件に欠けている!』
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