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BABEL UNIVERSITY Professional School of Translation
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『善良なる管理者の注意義務でご存知ですか?』
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【まずは訳してみよう】
The reason for the requirement that the board of directors comes together at a meeting to act is the view that the board is a collegial body.
【ヒント】
行為主体者である「取締役会(the board of directors)」を主語に据え、その主語に求められる事柄を記述し、無生物主語である「理由(reason)」を次に書き下ろす形で訳してみましょう。「collegial body」は、趣旨を酌み、「共同体」と訳してもよいでしょう。
【直訳】
取締役会が、会合において共同して行為することを求められる理由は、取締役会が、共同体として意識されているからである。
【訳例】
取締役会は、会合において共同行為を取ることを求められますが、その理由は、取締役会が、"共同体"として認識されているためです。
【Legal Tip】
"BailorとBailee"の間柄は?
日本の民法に沿って説明すれば、これらの語彙は、寄託契約の当時者を指します。寄託契約とは、品物を預ける人(寄託者:Bailor)が、預かる人(受寄者:Bailee)に、その品物の保管を依頼し、預かる人(受寄者)が、その保管を約束して品物を受け取ることで成立する契約です。寄託には、有償と無償の場合がありますが、原則として、有償の場合は、その保管に際して、受寄者は「善良なる管理者の注意義務」を負い、無償の場合は、「自分の物に対して払う注意と同程度の注意で足りる」、とされています。
但し、倉庫業者の場合は、たとえ、無償で物を預かったとしても、「善良なる管理者の注意義務」を負わされます。また、保管義務は、品物を受け取った時に始まり、受寄物の引渡しで終了します。尚、引渡し場所については、民法664条で、原則として、「保管していた場所で返還しなければならない」、と定めています。また、発券倉庫業者が、倉庫証券を発行する場合には、「受寄物について火災保険を付さねばならない」、と倉庫業法14条で規定しています。契約の種類も様々ですから、契約書の訳文も中々に面白いものですよ。
●次回は『競業禁止』について考えてみます。
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