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法律英語
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問題は「取締役会」に関してです。

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【まずは訳してみよう】

One or more persons may act as the incorporator or incorporators of a corporation.



【ヒント】
先ずは、主語・動詞など英文類型の確認をしましょう。「the incorporator or incorporators」は、「one or more」に対応する形で記されていますが、単数複数は意識せず、日本語らしい日本語になるように工夫しましょう。



【直訳】
一人又は一人以上の人が、会社の発起人若しくは複数の発起人として活動してもよい。



【訳例】
一人若しくは複数の者が、会社の発起人として行為することができる。


【Legal Tip】
法の作用により人となるから"法人"?

正解です。私達人間には、日本民法第1条ノ3に、「私権の享有は、出生に始まる。」また、米国合衆国憲法修正第1条に、「連邦議会は...言論または出版の自由を制限する法律、並びに人民が平穏に集会する権利...を侵害する法律を制定してはならない(Congress shall make no law...abridging freedom of speech, or of the press; or the right of the people peaceably to assemble...)」と記してあるように、生まれながらにして法的な行為を行う権限が付帯されていますし、また基本的人権も憲法により保障されています。一方、株式会社にも、明らかに人ではありませんが、人を模して、法が人格を与えています。
 
人格を与えるとは、私達人間、法人との比較では自然人と称しますが、その自然人と同様の権利義務を法により付与することを指し、具体的には、法人の設立登記により法人としての"格"が与えられます。米国では、
基本定款を設立州の州務長宛に登録のための届出を為し、届出を受けた州は、設立許可証を作成し、登録書に設立の旨を登録し、法人の誕生となります。勿論、法の擬制としての人格ですから、私達と同様の権限を持つからと言って、人間としての根幹に関わる基本権までもが認められる訳ではありません。しかし、訴訟の当事者になることもできますし、勿論契約の当事者となることもできます。法人とは、全く、摩訶不思議な存在ですね~!!



●次回は『寄託と受寄』について考えてみます。


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