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観客の私物

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【まずは訳してみよう】


The Theater assumes no responsibility for any of audience's belongings.

 
 
【直訳】
 
  当劇場は、観客の所有物について、責任を引受けません。

【ヒント】

「assume」は、「引受け」を意味する言葉ですから、引受けの否定である点に注意しましょう。また、「responsibility」は、「liability」と同義語として使用しても構いませんが、「responsibility」は、道義的責任を含む広義の意味を持っていることも認識しましょう。
 
 
【訳例】

当劇場は、観客の私物について、一切の責任を負いません。


【Legal Tip】

 本動詞に付随する権利義務表現は、文脈を意識しましょう
 

契約書は言うに及ばず、法律文の中では、権利義務表現の立役者として、助動詞が多用されます。しかし、助動詞は、その守備範囲が広く、とりわけ、一般用法との区別も判然としない部分もあり、権利と義務が衝突してしまう文章、例えば、「Every employee shall be entitled to receive a salary.」などの文章がまかり通ることになります。お判りのように、この文章では、義務(shall)と当然あるべき権利(be entitled to)、つまり、本来、反作用的に対峙する言葉が混在していますね。

 
この文章の意図を正しく表現するならば、「The Company shall pay every employee a salary for his or her service(会社は、従業員の為す役務に対し、給料を支払わねばならない)」と「Every employee is entitled to receive a salary(従業員は、皆、給料を受け取る権利がある)」の二文となる筈です。このような意識の混濁を防ぐ意味からも、「本動詞、また本動詞と一体となり表現される語彙にこそ、権利義務の本質が具現化される」と心得、助動詞表現と比較しながら、語彙の持つ意味を再確認してゆきましょう。
 


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