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BABEL UNIVERSITY Professional School of Translation
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株主総会
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【まずは訳してみよう】
The convening of a general meeting of shareholders shall be determined by the board of directors.
【ヒント】
「取締役会(the board of directors)」が株主総会の招集を決議するわけですから、行為者の視点に立ち、尚且つ、第一第二主語構文を生かした訳出にする、などの工夫をしましょう。
【直訳】
株主総会の招集は、取締役会により決定される。
【訳例】
株主総会の招集は、取締役会が、これを決定する。
【Legal Tip】
特定否認って、一部は認めるということ?!
本来、答弁書の主たる目的は、訴状に述べられた原告の主張を否認することにあります。つまり、訴状で述べられている主張が答弁書で否認されていない場合には、その主張が承認されたものとみなされますから、被告側は、当然に否認を行います。この否認には、5つの類型があり、1)裁判所の管轄権の根拠を含め、訴状に述べられた主張のすべてを否認する一般否認、2)特定の段落の中でのすべての主張に関連する特定否認、3)特定の主張に関連する限定否認などが含まれます。特定否認は、この二番目の「特定の段落の中で、その中に記述されているすべての主張に関連して否認すること」を指します。
被告の心情としては、「承認したことにされてはかなわない。何としても、意に反する認容を避けたい!」と言う意識が働くのも当然で、一般否認を行いがちです。しかし、裁判所は、連邦民事訴訟規則8条の趣旨である、「争点の明確化」に逆行するものとして、一般否認には否定的な見解をとっています。従って、一般否認を行う場合には、誠実に、適切に為すという要件が課せられます(the Federal rules discourage the use of the general denial, which is supposed to be made in good faith)。否認にも冷静な判断力を要しますから、拒絶反応のみでは、降りかかる火の粉を振り払うことはできないようですね。
●次回のテーマは『生前贈与』
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特記
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【まずは訳してみよう】
Any right or obligation stipulated by this Agreement is enforceable by action unless the provision stipulating it specifies any other solutions.
【ヒント】
「unless」以下の原則を制限する文言部分を一文にまとめて、制限文言であることを明確にする工夫をしましょう。「any」が「all」の意味を含むことにも注意しましょう。
【直訳】
本契約により規定された権利や義務は、それを規定する条項が他の解決方法を特定しない限り、訴訟により強制できる。
【訳例】
本契約に明記された権利及び義務の一切は、訴訟により強制することができる。但し、同条文が別段の解決方法につき、特記する場合は、この限りにあらず。
【Legal Tip】
訴訟の手順って?!
米国の連邦民事訴訟規則に則って、民事訴訟開始の手順について、触れてみましょう。先ず、訴訟は、原告(Plaintiff)が被告(Defendant)を特定し、管轄裁判所に訴状を提出することで開始されます。Rule 3 Commencement of Actionには、「A civil action is commenced by filing a complaint with the court.」と規定されています。訴状が提出されると、召喚状が被告に対して発行されます。但し、この召喚状は、裁判所から直接に被告に送達されるのではなく、原告側が書記官から発給を受け、被告側に送達する義務を負います。
その召喚状には、被告に対して訴訟が提起されたこと、指定された期日までに裁判所に出廷すること、及び答弁を為すべきことが記載されます。また、召喚状を送達する際には、訴状のコピーが付されます。Rule 4 Summons (c) Service With Complaintsには、「(1) A summons shall be served together with a copy of the complaint. The plaintiff is responsible for service of a sommons」と記されています。原告となるのも、中々と大変なものですね。
●次回のテーマは『株主総会』
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不可抗力
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【まずは訳してみよう】
On the occasion of Force Majeure the party who made any delay in
performance hereof shall not be liable to the other party.
【ヒント】
「On the occasion」に導かれる「不可抗力(Force Majeure)」という仮定条件と、
それにより「遅滞(delay)が生じると言う、いわば、二重条件として文章を捉えて
訳しましょう。
【直訳】
不可抗力により、本契約上の履行に何らの遅延を生じた当事者は、他方当事者に
対して責任を負わない。
【訳例】
不可抗力が生じた場合で、それにより当事者が、本契約上の何れかの義務につき
履行遅滞に陥ったとき、その者は、他方当事者に対して責任を負わない。
【Legal Tip】
"Works Made for Hire"か否かで天と地の差が!
特許のみでなく著作物の作者にとって、その作品が職務として、或いは職務中に
生み出されたものであるか否かで、天と地ほどの差異が生じます。つまり、職務
中に職務として仕上げた作品については、たとえ、精魂込めて自分の作品として
生み出したものであっても、その作品の著作権者とはなれません。その根拠は、
以下に記す1976年米国著作権法第201条(b)に見ることができます。
「In the case of a work made for hire, the employer or other person
for whom the work was prepared is considered the author for purpose
of this title.」
もっとも、作品に関してどの程度の支配権が使用者側或いは発注者にあるか否か
も重要な用件とはなりますが、作品を世に問い、かつ自己に著作権者としての権
利を温存することは、中々に難しい問題を含むようですね。そのように意識して
みると、「Works Made for Hire」とは、何とも無粋な文言に見えてきて、切な
い気分に陥るような、陥らないような? 果てさて、皆さんは、どのように思わ
れますか。
●次回のテーマは『特記』
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証言
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【まずは訳してみよう】
The witness testified that she heard that the defendant said he would kill the victim.
【ヒント】
伝聞証拠として、「証人(witness)」が、「被告(defendant)」の"その時点での意思"を耳にした趣旨を活かす工夫をしましょう。
【直訳】
証人は、被告人が、被害者を殺すであろうと言ったのを聞いた、と証言した。
【訳例】
証人は、「被告人が、『被害者を殺す』と言っているのを聞いた」、と証言した。
【Legal Tip】
"アルカイック・スマイル"ならぬ、古式の英文契約書書式って!?
今回は、英文契約書書式の伝統的なスタイルの特徴の一端をお話しましょう。伝統的書式は、契約書全体を一個の文章と見立てて構成する手法を採りますから、冒頭部分で記される当事者の記述は、「WITNESSETH」という三人称現在単数動詞の主語として位置づけられます。ですから、以下の例のように「made as of」から「the laws of」までが「This Agreement」を修飾し、説明する文言となり、これら当事者の確定記述すべてを「WITNESSETH」で受けることになります。また、「WHEREAS」部分には、契約に至った背景などを記述しますが、この箇所は、俗に、「ウエアラス・クローズ」と呼ばれています。
This Agreement, made as of 1st day of ___,2003, by and between X Corp. ("X"), a corporation organized and existing under the laws of ___, and Y Corp. ("Y"), a corporation organized and existing under the laws of ___,
WITNESSETH THAT(以下を証する)
WHEREAS, X is engaging in the manufacturing and selling of certain products,,,
WHEREAS, Y is……
いささか古めかしい書式ですが、この書式を踏襲していれば、それなりのドラフティングができますから、中々に魅力的な書式ではありますね。
●次回のテーマは『不可抗力』
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誰がその事故を起こしたのか
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【まずは訳してみよう】
The police searched for a person or persons who caused the accident.
【ヒント】
目的語である人物を特定或いは修飾する関係詞節としてではなく、「Who caused the accident」を一個の独立した「S+V+O」の文章として読み込み、文章を再構成してみましょう。
【直訳】
警察は、事故を引き起こした人物の捜査を行った。
【訳例】
警察は、誰がその事故を起こしたのかを捜査した。
【Legal Tip】
「アクセス」は、処理が厄介だな!!
然り、然り。この語彙は、その含む意味が広く、また、片仮名表記の方が良い場合もあり、全く厄介な代物です。例えば、英米法辞典で「access」を引くと、1)袋地からの通行権(easement of access)、2)光などの享受(easement of light)、3)裁判所、法律家の利用(access to court / counsel)、4)情報へのアクセス(access to information)などが記されています。この中で、情報へのアクセスは、合衆国市民に対して、知る権利の一環として、Freedom of Information Act(情報自由法)に基づき、行政府の所有する文書などの開示を求める情報取得権(アクセス権)を指し、特に、合衆国憲法修正第1条の言論、報道、出版の自由の保障から導き出される権利という観点で、報道機関による政府情報へのアクセス権として議論される場合が多いようです。
日本法においては、情報の受け手に過ぎなかった視聴者が新聞社に対して訂正記事の掲載を求める反論権がこれに該当します。
この権利としてのアクセス(right to access)とは別に、アクセスが、侵害行為の構成要素となることもあります。例えば、米国著作権法第106条の権利に対する侵害の認定基準となるのが、1)複製の有無、2)「access」の有無、3)盗用の有無です。例えば、楽曲の場合、一般的に知られている曲であれば、そのことのみで、「access」があったと判断されます。事ほど左様に、「アクセス」は、時に権利の盾となり、時に人を指す槍ともなります。ご用心!ご用心!
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